SHU★EPISODE 02とりあえず。文:石川 雄介天気の良い休日。
海辺の綺麗な式場で、
スラッと大きな青年がひとりひとり丁寧に頭を下げる。
彼の門出の日を祝うために集まった面々。
古くからの友人や、遠くから参加する友人を見ると、
彼の人望が窺える。
「米本謙介はどんな人間?」
こんなことを聞かれたらどう答えるだろう。
きっと口を揃えてこう言うのでは無いか。
「安定感がある。」
米本は自分からよく喋るタイプではない。
地味なタイプでもない。
大きな背丈も合わさって、独特の存在感を放っている。
短い付き合いではないが、
どこか掴みにくいところがあるのも事実である。
控え目で、黙々と対戦相手を抑える。
主役ではなく、陰で支える米本。
友人や過去の恩師の言葉を受けてわかったことが。
やはり米本謙介には「安定感」がある。
人に対する誉め言葉で“安定感”という言葉はあまり聞かないが、
彼にはそれがカチッとはまる。
いつも後ろにいて、黙ってチームを守っている。
そんな彼が一度、自分は劣等感の固まりだと漏らした。
初めてそういう話を聞き、気になっていた。
しかし、この日、幸せそうなふたりを見て思った。
なるほど、そんな彼を守っているのが、
“あっさりした性格の”奥さんなんだ、と。
彼が書いた手紙はとても優しく、
彼のその人柄が本当に溢れていた。
彼の門出の日は、
仲間に、より強く彼の「安定感」を感じさせてくれた。
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