『君のお父さんは、サッカーが下手なんじゃない。嫌いなだけなんだ。』
彼は類稀な得点感覚を持つ。
出場時間がわずか7分のフットワンの大会で、2得点。
この記録が物語っている。
ピッチに立ちさえすればゴールは決める。
しかし、残念ながら彼はサッカーが嫌いだ。
中井祐貴。
彼は、FC☆蹴の旗揚げメンバーである。
小さい頃から運動神経が抜群で、野球、バスケットボール、サッカーと経験する。
二足も三足もわらじを履いてきた男である。
それは、FC☆蹴発足当時の話。
初対面でも気兼ねなしに話せる性格でメンバーともすぐに仲良くなった。
卜部に匹敵する研ぎ澄まされた感性を持つ。
『君のお父さんは、背番号7でなければチームを辞めると言った。』
旗揚げメンバーが背番号を決める時、7番は希望者が重複した。
しかし、彼は言った。
「7番でなければチームを辞める。」
旗揚げ1ヶ月ほどのチームでこのような言葉が出たことにメンバーは驚いた。
この覚悟を知ったメンバーは何も言えなかった。
この時ばかりはジャイアンキムラも何も言えなかった。
『君のお父さんは、君を守る決意をした。』
手負いのキャプテンと彼は、海が見える堤防でよく語りあった。
共に仕事を探しにいったこともあった。
仕事を探しに行ったのに、早々に切り上げ共にカラオケに行ったこともあった。
昔はパンクが好きだった彼は、優しい歌を歌うようになっていた。
今はふたりとも仕事につき、身を粉にして、働いている。
天真爛漫で、破天荒なところもある彼だが、守るものができ、毎日必死に働いている。
久しぶりに会った彼の車の中で一曲の曲が流れた。
その曲の名前は『奏(かなで)』だった。
三十人の蹴者 7中井祐貴FC☆蹴 公式サイト
テーマ : フットサル - ジャンル : スポーツ
あの日は寒かった・・・
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